私は、いつも2番目だった。
1番は似合わない。影みたいに、少し実態とずれた場所が安心する。
写生コンクールは銀賞、成績も2番目。楽器もセカンド、裏メロのパートが多かった。まぁ、好きだったのもあるし。裏メロ。主役、1番、表舞台は苦手だ。
時々、適任がいなくて委員長、団長、部長とかをやらされた事もあったけど、そういうのは心地悪いものだった。そもそも、派閥争いに入っていないからなったようなもんだし。
とにかく、根っからの青レンジャー体質だ。
クラスで一番美人で強い子っている。活発で華やかで、良くも悪くも注目を浴びている。私は、そういう子になぜか好かれる事が多かった。
私もそういうリーダー的女の子が嫌いではなかった。
女の子の中では怖がられたり、本当は嫌われているような、綺麗で残酷な子も嫌いじゃない。
そういう子には、たいてい少し家庭にも問題があったりしてて、ませていたり、いじわるだったりもしたけれど、2人でいるときは、案外、嫌な子なんかじゃなかったし、きっと、少し寂しかったり、誰かといたかったりしたのだろうと思う。
そして、何より、そういう子は、私を必要としてくれた。私といると安心しているようだったし、普通にかわいかった。
他の子達はいじめても、私は同等に扱われていた。
まぁ、そういう意味でも、2番目体質だ。補佐的体質というか。
今まで、1番に憧れたことも、羨ましいと思ったこともないけれど、ひとつだけ、1番になりたかった事がある。叶わないけど。
それだけは、本当は、どうしてもなりたかった。言えなかったけれど。
私は、思ってる事を、計算も出来ずそのまま言う方だけれども、本当に大事なことや肝心なこと、核心に近すぎることはむしろ言えない。近すぎて、胸の奥で堅くなってしまう。表に出てこれずに。私の赤レンジャー魂は、かなり奥まっている。赤レンジャーなのに、弱い。
私は、自分の人生において1番になれるのかなぁ。自分の実態はひとつしかないのに、まるで実態は、別のどこかにあるみたいだ。影みたいに自分の2番目が自分のようだ。1番の自分を引き受けられる日が来るのだろうか。
青レンジャーだとかっこつけすぎですぎかなぁ。もはや、一番意味不明の緑レンジャーでもいいですけども。アマゾンライダーとか。ヒーローなのに、さ、さえない・・・